「平屋」と聞くと、少し古い日本の家というイメージがありますが、最近ではおしゃれな平屋も増えています。
同じフロアに生活空間が集約しているため、使い勝手が良くてコミュニケーションも取りやすいなどのメリットがあります。
ただ、平屋には平屋ならではの特徴があり、注意すべき点もいくつかあります。
そこで今回は、平屋で重要な採光性について解説していきます。

 

□平屋では採光性と風通しに注意？

住宅の日当たりを良くするためには、リビングや書斎のような長い時間を過ごす場所を、日当たりが良いとされる南東に配置するのが一般的です。
また、水回りに関しては日陰になりやすく、西日の当たる北西に位置する傾向にあります。

しかし、周辺の建築事情や敷地の広さ次第では、その通りにいかないことも多々あるでしょう。
一般的な住宅とは異なる平屋でいえば、その可能性はさらに高まるといえます。

通風の面で言えば、1つの部屋に対になる形で複数の窓を設置すると、風通しを良くできます。
ただ、部屋の数が増える分、壁の枚数も増えるため、壁で風が遮られてしまう可能性も考慮しておくことが重要です。

これらのリスクを解決するためには、中庭を設置するのがオススメです。
平屋をコの字型にして、その中央部分に中庭を設ければ、どの部屋にも光が差し込むようにでき、明るい室内を実現できます。
また、中庭に面して大きな窓を設置し、その一直線上に風通しを良くするための小さめの窓を設置すれば、室内によく風が通る環境にできます。

 

□採光性とおしゃれさを上げるためのポイント

平屋は設計の自由度が比較的高いため、アイデア次第でおしゃれなマイホームを実現できます。
また、平屋ならではの課題である「採光」に関しても、設計を工夫さえすれば開放感の溢れるおしゃれな空間を演出できます。
以下では、採光性やおしゃれさを上げるためのポイントを2つご紹介します。

1.　中庭や天窓を設ける

中庭によって採光性を確保することは先ほどご紹介しましたが、天窓を設けるという方法もあります。
天井を高くして大きな天窓を設ければ、太陽の光がたくさん部屋に入り込み、いつも明るい住空間にできるでしょう。
また、中庭と天窓、いずれも風の通り道としても活用可能なので、家全体の空気を常にきれいな状態で保てる観点からもオススメです。

2.　ウッドデッキを設ける

ウッドデッキやテラスを設けて、リビングから気軽に庭に出られるようにするのもオススメです。
ウッドデッキは、室内から屋外へのつなぎの役割を担っており、おしゃれさも十分なので人気も高い傾向にあります。
子供たちが気軽にリビングから庭に出て遊び回ったり、休日にウッドデッキでバーベキューをしたりと、その使い方は様々です。
ウッドデッキの存在によって、中庭の活用範囲はかなり広がるといえるでしょう。

 

□まとめ

採光に心配がある平屋も、工夫次第で十分明るさは確保できます。
周辺状況によっては、どうしても1階建ての平屋は光を取り入れることが難しいケースもありますが、天窓や中庭によって解決できる場合は、ぜひ採用してみましょう。
当社では、しっかりと個性を持ちつつ周辺環境と調和し、そこに存在する自然エネルギーを取り込むデザインを設計いたします。
家づくりに関してお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。